山形県内における広島土砂災害の民間支援に関する共同提案

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広島土砂災害の発生から1週間以上経ち、一部避難勧告が解除されましたが、多くの被災された皆さんの生活復旧は未だめどが立っていない状況です。
そのような中、全国から災害ボランティアや災害ボランティアコーディネーターが広島に入り、復旧支援にあたっていますが、一方でひと・ものが集中し、混乱している情報も入っています。

そこでこの度、山形県内のNPO・ボランティア関係者がどのような対応・スタンスが望ましいか、NPO法人山形の公益活動を応援する会・アミルと、ウェザーハート災害福祉事務所間にて意見交換を行ない、以下の共同提案文をまとめました。

この提案文は、決して強制力があるものではなく、対応・スタンスの方針を検討されている皆さんへの参考材料ということで、ご認識いただけますと幸いです。

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山形県内のNPO・ボランティア各位
平成26年8月31日

広島市における土砂災害支援に関する共同提案

この度の広島市における土砂災害の対応等について、山形の公益活動を応援する会・アミルおよびウェザーハート災害福祉事務所間で、意見交換を行ないました。
山形県内においても、同災害に対して強い関心を持たれているNPO・ボランティア活動関係者も多くおられると考えられることから、以下のとおり、方向性等について提案をさせていただくことにしました。
しかしながら、NPO・ボランティア活動については、其々当事者の考え方・判断がありますので、対応方法については、必ずしもこの限りでないことも併せて記させて頂きます。

1.救援物資の支援等について
現在、広島市内には多くの関係機関が救援物資・資機材等の支援を行なっています。個人からの救援物資については、配送・仕訳・配布等において混乱をもたらす可能性がありますので、可能な限り発送をしないことが現地のスムーズな支援につながると考えられます。
しかしながら、現地からの依頼に基づく案件であればこの限りではありません。

2.現地でのボランティア活動について
現在、関係機関との協働により「広島市災害ボランティア支援本部」が設置され、支援活動が展開されています。全国から予想を上回る多くのボランティアが駆けつけており、スムーズな活動が困難な状況にあり、当面は広島県内のボランティア希望者のみの受付を行なう予定です(今後、変更の可能性あり)。活動を希望される場合は、同本部のHPなどで確認したうえ、被災地の状況に合わせた対応をご検討ください。

3.山形県内で可能な支援について
山形県内では、一日も早い被災者の生活復旧を目的とした「義捐金活動」、また、現地でのNPO・ボランティア活動が円滑に進むよう、「ボランティア活動基金」を行なう、といった取り組みができる可能性があります。
現地から応援依頼があった際、協議・検討・調整を行なう場合も考えられます。

提案者

特定非営利活動法人
山形の公益活動を応援する会・アミル
代表理事 齋藤 和人

ウェザーハート災害福祉事務所
代表  千川原 公彦

平成26年8月31日